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トラウトリールの選び方とおすすめ!エリア・渓流別に番手とギア比を徹底解説

トラウトフィッシングにおいて、リールは単に糸を巻くだけの道具ではありません。軽量なルアーを正確にキャストし、繊細なアタリを感じ取り、細いラインで大型魚とのファイトを制するための心臓部です。しかし、「番手」や「ギア比」などの専門用語が多く、エリア(管理釣り場)用とネイティブ(渓流)用の違いも分かりにくいため、どのモデルを選べばよいか悩む方は少なくありません。

本記事では、トラウトフィッシングに精通した視点から、失敗しないリールの選び方を体系的に解説します。フィールドの特性に合わせた論理的な選定基準と、価格帯別の特徴を理解することで、あなたの釣行スタイルに合致した最適な一台を見つけることができます。

エリアとネイティブの違い|フィールド別リール選定の決定版

トラウトフィッシングは大きく「エリアトラウト(管理釣り場)」と「ネイティブトラウト(渓流・湖)」に大別され、それぞれリールに求められる性能が異なります。まずは自身の主戦場となるフィールドに合わせて、優先すべきスペックを把握しましょう。

エリアトラウト(管理釣り場):繊細さとドラグ性能

エリアトラウトは、止水(流れのない場所)でスレた魚を相手にする釣りです。 極細のライン(1.5lb〜3lb)を使用するため、「ドラグ性能」が最重要となります。魚が急に走った際にスムーズにラインを送り出し、ラインブレイク(糸切れ)を防ぐ精密さが求められます。 また、1g以下のルアーを扱うため、ハンドルの回転が軽い(巻き出しが軽い)リールを選ぶことで、水中の微細な変化を感じ取ることができます。

ネイティブトラウト(渓流):手返しと堅牢性

ネイティブトラウトは、流れのある河川や障害物の多い場所を釣り歩くスタイルです。 流れに乗って手前に戻ってくるルアーを素早く回収したり、アップストリーム(上流に向かって投げる)での操作性を確保したりするため、**「巻き取り速度の速さ(ハイギア)」**が重視されます。 また、岩などにぶつけるリスクもあるため、ボディの剛性(丈夫さ)や耐久性も重要な選定基準となります。

スペックの読み方と最適な選び方【番手・ギア比】

リール選びで最も悩むのが、パッケージやカタログに記載されている数字や記号の意味です。トラウトフィッシングにおいて適切なスペックの読み解き方を解説します。

番手(サイズ)の正解:1000番〜2500番の使い分け

リールの大きさを示す「番手」は、ダイワ・シマノ共に以下の基準で選ぶのが一般的です。

  • 1000番 / 2000番(C2000含む): トラウトフィッシングのスタンダードサイズです。
    • 1000番・500番: より軽量でコンパクト。マイクロスプーンを多用するエリアトラウトに特化したい場合に適しています。
    • 2000番(C2000): エリアから渓流まで幅広く対応する万能サイズ。最初の一台として最もおすすめです。「C2000」とは、ボディが1000番サイズでスプール(糸巻き部)が2000番サイズという、コンパクトさと糸巻き量を両立した規格です。
  • 2500番: 本流や湖で大型トラウトを狙う場合や、5g以上の重いルアーを遠投する場合に使用します。小規模な管理釣り場や渓流では大きすぎて扱いにくい場合があります。

ギア比の選択:ハイギアとローギア(パワーギア)のメリット

ハンドル1回転あたりの糸巻き量を示す「ギア比」は、釣りのテンポを決定づけます。

  • ハイギア(H/XH表記): 巻き取りが速いため、ルアーの回収が早く、手返し良くキャストを繰り返せます。流れのある渓流では、ルアーが流される速度よりも速く巻く必要があるため、ハイギアが必須級です。
  • ローギア・パワーギア(P/PG表記): 巻き取りが遅く、トルク(巻き上げる力)があります。一定の速度でゆっくりとルアーを引くことが得意なため、スプーンのデッドスロー(超低速)巻きが基本となるエリアトラウトで好まれます。
  • ノーマルギア(表記なし): 両者の中間的な特性を持ち、汎用性が高いため、最初の1台として選ぶのに無難な選択肢です。

スピニングとベイトフィネス|スタイルの違い

近年、トラウトフィッシングでは従来の「スピニングリール」に加え、「ベイトフィネス(ベイトリール)」を使用するアングラーも増えています。それぞれのメリットとデメリットを比較します。

王道のスピニングリール:トラブルレスで万能

スピニングリールは、ライントラブルが少なく、非常に軽いルアー(1g未満)でもストレスなく投げられるのが特徴です。 ドラグ性能に優れており、細いラインでのファイトも安心感があります。初心者から上級者まで、エリア・ネイティブ問わず9割以上のアングラーが使用する基本のスタイルです。

進化するベイトフィネス:精度の高いキャストと操作性

ベイトリールは、構造上ラインの巻き取り力が強く、キャストの精度(アキュラシー)が高いのが特徴です。 特に渓流において、オーバーハング(木の枝などが水面に覆いかぶさっている場所)の下へ低い弾道でルアーを撃ち込むような場面で真価を発揮します。手返しも圧倒的に早いですが、軽量ルアーを投げるには専用の設計(ベイトフィネス機)が必要であり、キャストには一定の慣れが必要です。

価格帯別・人気メーカーの特徴とおすすめ基準

リールの価格は数千円から10万円近いものまで様々ですが、価格差は主に「軽さ」「巻き心地の滑らかさ」「耐久性」に表れます。

2大メーカー(ダイワ・シマノ)の特徴比較

  • SHIMANO(シマノ): 精密なギア加工技術による「滑らかでシルキーな巻き心地」が特徴です。耐久性も高く、長く使っても性能が落ちにくいと評価されています。代表的な機構に「マイクロモジュールギア」があります。
  • DAIWA(ダイワ): 軽量素材「ZAION(ザイオン)」などを活用した「軽さと感度」が特徴です。巻き出しが軽く、水中の情報をダイレクトに手元に伝えます。防水・防塵技術「マグシールド」も高い評価を得ています。

価格帯別の選び方目安

  1. エントリーモデル(〜1万円台): 近年の進化が著しく、実釣には十分な性能を持っています。シマノ「サハラ」「ナスキー」、ダイワ「レブロス」「レガリス」などが該当し、初心者におすすめです。
  2. ミドルクラス(2〜4万円台): 軽さと強度が大幅に向上し、上位機種に迫るスペックを持ちます。専用機種であるシマノ「カーディフXR」やダイワ「プレッソ」シリーズ、汎用機の「ストラディック」「カルディア」などが人気で、中級者以上も満足できるレンジです。
  3. ハイエンドモデル(5万円〜): メーカーの最新技術を全て搭載した最高峰です。圧倒的な軽さと感度、所有欲を満たす質感があります。シマノ「ステラ」「ヴァンキッシュ」、ダイワ「イグジスト」「エアリティ」などが君臨します。

まとめ

トラウトリール選びの要点は、「フィールドに合わせた番手とギア比の選定」にあります。

  • エリアトラウト(管理釣り場): 1000番〜2000番のサイズで、ノーマルギアまたはローギアがおすすめ。繊細なアタリを取るため、巻き心地の軽さとドラグ性能を重視しましょう。
  • ネイティブトラウト(渓流): **2000番(C2000)**のサイズで、ハイギアがおすすめ。流れに負けない巻き取り速度と、ラフな使用に耐える剛性を重視しましょう。

最初は汎用性の高い**「2000番・ノーマルギア」のスピニングリール**を選び、慣れてきたら自身のスタイルに合わせて特化モデル(ハイギアやローギア、ベイトフィネスなど)を追加していくのが、最も無駄のない選び方と言えます。

FAQ

Q1. 最初の一台におすすめの番手は?

これからトラウトフィッシングを始めるのであれば、「2000番(またはC2000番)」が最もおすすめです。エリアトラウトと渓流の両方に対応できるサイズであり、アジングやメバリングなど他のライトソルトゲームにも流用できる汎用性の高さが魅力です。

Q2. エリア用リールを渓流で使えますか?

使用自体は可能ですが、快適ではない場合があります。エリア用のリールはローギア設定のものが多く、流れの速い渓流ではルアーを回収するのに必死にハンドルを回さなければならず、操作性が落ちるためです。逆に、渓流用のハイギアリールをエリアで使うことは、ゆっくり巻く意識を持てば十分に可能です。

Q3. ベイトフィネスは初心者には難しいですか?

スピニングリールに比べると、バックラッシュ(糸が絡まるトラブル)のリスクがあるため、習得には練習が必要です。しかし、近年のベイトフィネスリールはブレーキ性能が向上しており、トラブルは激減しています。キャスティングの楽しさは格別ですので、興味があればぜひ挑戦してみてください。

Q4. 高いリールと安いリールの決定的な違いは?

最も大きな違いは「感度」と「ドラグ性能」です。高価なリールは軽量でガタつきが少なく、水中のルアーの動きや魚の微細なアタリを手元に明確に伝えます。また、ドラグの滑り出しが非常にスムーズなため、細いラインを使ってもラインブレイクしにくいという実釣面での大きなメリットがあります。

Q5. ナイロンラインとPEライン、どちらが良いですか?

リールに巻くラインは、初心者の場合は「ナイロンライン」が扱いやすくおすすめです。ライントラブルが少なく、適度な伸びがあるため魚をバラしにくいメリットがあります。感度を重視したい場合や、遠投したい場合は「PEライン」を使用しますが、リーダー(先糸)を結ぶ必要があるため、慣れてからステップアップすると良いでしょう。

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