ジギングリールの選び方!番手・ギア比・ドラグ力で失敗しない一台を見つけるには?

ジギングを始めようとリールを探し始めると、番手やギア比、スピニングかベイトかなど、選択肢の多さに戸惑う方は少なくありません。ジギングは100g以上の重いメタルジグを操作し、ブリやヒラマサといった大型青物とファイトする釣りです。そのため、リールには通常の釣りとは異なるパワーや耐久性が求められます。
適切なリールを選ばないと、ジグの操作がしにくくなったり、大物がヒットした際にドラグが滑りすぎて取り込めなかったりといったトラブルが発生します。逆に、釣り場やターゲットに合ったリールを選べば、一日を通して快適にジギングを楽しめます。
この記事では、ジギングリールを選ぶ際に押さえておきたい4つのポイント(番手・ギア比・ドラグ力・防水性能)を詳しく解説します。さらに、オフショアジギングとショアジギングそれぞれに適したスピニングリールとベイトリールの特徴、シマノ・ダイワを中心としたおすすめ機種も紹介します。この記事を読めば、自分の釣りスタイルに合った一台を見つけられるはずです。
ジギングリールとは?通常のリールとの違い
ジギングリールとは、ジギング専用に設計されたリール、またはジギングに適した性能を持つリールの総称です。一般的な釣りで使うリールと比較して、大きく3つの点で異なります。
1つ目は剛性の高さです。ジギングでは100〜300g程度のメタルジグを一日中しゃくり続けるため、リール本体に大きな負荷がかかります。ボディやローターにアルミニウム合金などの金属素材を採用したモデルが主流となっており、樹脂製のボディでは長時間の使用でたわみやガタつきが生じる可能性があります。
2つ目はドラグ力の強さです。ブリやヒラマサといった大型青物は、ヒット直後に強烈な走りを見せます。この引きを受け止めるには、最大ドラグ力10kg以上のリールが必要です。一般的なシーバス用リールの最大ドラグ力は6〜8kg程度であり、大型青物を狙うジギングには力不足となります。
3つ目は防水性能です。船上では波しぶきを浴びることが多く、リール内部に海水が侵入すると塩噛み(塩分によって部品が固着する現象)を起こします。シマノのXプロテクト、ダイワのマグシールドといった防水機構を搭載したモデルを選ぶと、メンテナンスの手間を軽減できます。
スピニングリールとベイトリールの使い分け
ジギングリールは、スピニングリールとベイトリール(両軸リール)の2種類に大別されます。それぞれに得意な釣り方があるため、自分がどのようなスタイルでジギングをするかによって選び分けます。
スピニングリールが適している場面
スピニングリールは、船を風や潮に流しながら斜めにジグを引いてくる「ドテラ流し」と呼ばれる釣り方に適しています。ラインが斜めに出るため、ジグをキャストして広範囲を探る釣りにも対応できます。
構造上、ベールを起こすだけでラインがフリーになるため、トラブルが少なく初心者でも扱いやすい点がメリットです。また、高速リトリーブ(速巻き)がしやすく、ジグにスピード感のあるアクションを与えたい場面で力を発揮します。
デメリットとしては、ベイトリールと比較して巻き上げ力がやや劣る点が挙げられます。深場からの回収や、大型魚との長時間のファイトでは体力的な負担が大きくなることがあります。
ベイトリールが適している場面
ベイトリールは、船の真下にジグを落として垂直に誘う「バーチカルジギング」に適しています。スプールが直接回転するため巻き上げ力が強く、200m以上の深場から重いジグを回収する際も楽に巻き取れます。
また、クラッチを切るだけでジグをフォール(落下)させられるため、フォール中のアタリを取りやすいのも特徴です。中深海ジギングやスロージギングでは、ベイトリールを選ぶアングラーが多い傾向にあります。
デメリットは、スプールの回転がラインの放出スピードを上回ると発生するバックラッシュ(糸絡み)のリスクがある点です。キャスティングには不向きであり、ドテラ流しの釣りでは操作性が落ちます。
初心者はまずスピニングリールから
これからジギングを始める方には、トラブルが少なく汎用性の高いスピニングリールをおすすめします。6000〜8000番クラスのスピニングリールを1台持っておけば、近海でのブリやワラサ狙いから、ショアジギングまで幅広く対応できます。
ベイトリールは、中深海ジギングやスロージギングといった特定の釣り方を始める際に追加で購入するとよいでしょう。
ジギングリールの番手(サイズ)の選び方
リールの番手とは、リールの大きさを示す数字のことです。番手が大きいほどスプール(糸巻き部)の容量が増え、より太いラインをより多く巻けるようになります。ジギングでは、狙うターゲットや釣り場の水深に応じて適切な番手を選ぶことが重要です。
近海ジギングの基準は6000番
水深50〜100m程度の近海で、ブリやワラサ、サワラといった中型青物を狙う場合は、6000番クラスのスピニングリールが基準となります。PE2〜3号を200〜300m巻ける糸巻き量があり、10kg前後の青物とのファイトにも十分対応できるパワーを備えています。
シマノとダイワでは番手の表記方法に若干の違いがありますが、「6000」と表記されているモデルであれば、近海ジギングに適したサイズと判断して問題ありません。
外洋ジギングや大型青物狙いは8000〜10000番
水深100m以上の外洋や、10kgを超えるヒラマサ・カンパチといった大型青物を狙う場合は、8000〜10000番クラスのリールを選びます。PE3〜4号を300m以上巻ける容量が必要であり、最大ドラグ力も12kg以上のモデルが適しています。
8000番と10000番の違いは、主に糸巻き量とドラグ力です。10000番はより太いラインを多く巻けるため、20kg級の大物を狙う釣りや、根に潜られるリスクがある釣り場で威力を発揮します。
ライトジギングやスーパーライトジギングは4000〜5000番
タチウオやサバ、イサキといった小〜中型魚を狙うライトジギング、さらに軽いジグを使うスーパーライトジギングでは、4000〜5000番クラスのリールが適しています。PE1〜1.5号を200m程度巻ける糸巻き量があれば十分です。
リール自体が軽量なため、一日中しゃくっても疲れにくいのがメリットです。ただし、不意の大物がヒットした際にはドラグ力が不足する可能性があるため、釣り場の状況に応じて番手を選んでください。
ショアジギングの番手選び
堤防や磯からメタルジグをキャストするショアジギングでは、5000〜6000番クラスのスピニングリールが標準です。PE2号を200m以上巻ける糸巻き量があり、遠投性能とパワーのバランスが取れています。
磯場でヒラマサや大型ブリを狙う本格的なショアジギングでは、8000番クラスのリールを使用するケースもあります。根に潜られる前に魚を止めるためには、強いドラグ力と巻き上げパワーが必要です。
ギア比の選び方:ハイギアとローギア(パワーギア)の違い
ギア比とは、ハンドル1回転あたりにローターが何回転するかを示す数値です。ギア比が高いほどハンドル1回転あたりの巻き取り量が多くなり、低いほど巻き取り量は少なくなりますが巻き上げ力が強くなります。
ハイギア(HG・XG)の特徴とメリット
ハイギア(HG:ハイギア、XG:エクストラハイギア)は、ギア比6.0以上のリールを指すのが一般的です。シマノの場合、HGはギア比5.7〜6.2程度、XGはギア比6.2以上のモデルに付けられる記号となっています。
ハイギアのメリットは、ジグを素早く動かせる点です。ジャークの後にハンドルを巻く際、ラインスラック(糸ふけ)を素早く回収してジグに初速を与えられます。青物は速い動きに反応しやすいため、アクションにキレを出したい場面で有効です。
また、巻き取り量が多いため、深場からジグを回収する時間を短縮できます。手返しを重視したい場合や、広範囲を探りたい場合にはハイギアが適しています。
ローギア(PG)の特徴とメリット
ローギア(PG:パワーギア)は、ギア比5.0以下のリールを指します。ハンドル1回転あたりの巻き取り量は少なくなりますが、その分巻き上げトルクが強くなります。
ローギアのメリットは、大型魚とのファイト時に楽に巻き取れる点です。ヒラマサやカンパチといった引きの強い魚を相手にする際、ハイギアでは巻き取りが重くなり腕に負担がかかります。ローギアであれば、同じ力でより強く巻き取れるため、長時間のファイトでも体力を温存できます。
また、ゆっくりとジグを動かすスロージギングや、フォールを重視した釣りにも適しています。
初心者にはハイギアがおすすめ
ジギング初心者には、まずハイギアモデルをおすすめします。ジグの操作に慣れるまでは、ラインスラックを素早く回収できるハイギアの方が扱いやすいためです。
また、近海ジギングでは青物の活性が高い時間帯に素早くジグを動かす必要があることが多く、ハイギアの恩恵を受けやすい場面が多いです。ローギアは、スロージギングや大型魚狙いに特化したい場合に検討するとよいでしょう。
最大ドラグ力の目安と設定方法
ドラグとは、魚が強く引いた際にスプールが逆転してラインを送り出す機能のことです。適切に設定しておくと、ラインの破断を防ぎながら魚の走りを止められます。ジギングでは大型魚を狙うため、最大ドラグ力の高いリールを選ぶ必要があります。
ターゲット別の最大ドラグ力目安
5kg以下のワラサやサワラを狙う場合は、最大ドラグ力6kg以上のリールで対応できます。ブリ(10kg前後)やヒラマサを狙う場合は、最大ドラグ力10kg以上のリールを選んでください。15kg以上のカンパチや大型ヒラマサを狙う場合は、最大ドラグ力12kg以上のリールが必要です。
最大ドラグ力とは、そのリールが発揮できるドラグ力の上限値であり、実際の釣りでは最大値よりも低く設定して使用します。目安として、使用するラインの強度(lb表示)の3分の1程度に設定するのが一般的です。
ドラグ設定の方法
ドラグの設定は、ロッドにリールをセットし、ガイドにラインを通した状態で行います。ラインの先端を固定し、ロッドを45度程度に立てた状態でラインを引っ張ります。ロッドが適度にしなり、ラインがじわじわと出ていく程度に調整するのが適正値です。
締めすぎるとラインが切れたりロッドが折れたりする原因となり、緩めすぎると魚の引きを止められずラインが出続けてしまいます。釣行前に必ず確認し、適切な設定を覚えておきましょう。
防水性能と耐久性をチェック
オフショアジギングでは、船上で波しぶきを浴びたり、雨の中で釣りをしたりする場面が少なくありません。リール内部に海水が侵入すると、ベアリングやギアに塩分が付着して塩噛みを起こし、回転が重くなったり異音が発生したりします。
各メーカーの防水機構
シマノは「Xプロテクト」という防水構造を採用しています。ボディ内部への浸水を防ぐラビリンス構造と、撥水処理を組み合わせた機構であり、中上位機種に搭載されています。最上位機種の「ステラSW」には、さらに高度な防水設計が施されています。
ダイワは「マグシールド」という磁性オイルを使った防水機構を採用しています。磁性オイルが回転部分に膜を作り、水の侵入を防ぐ仕組みです。メンテナンスフリーを謳っており、オイル注入などのセルフメンテナンスは推奨されていません。
エントリーモデルの防水性能
2万円以下のエントリーモデルでは、上位機種のような高度な防水機構が搭載されていないケースがあります。その場合は、釣行後に必ず真水で洗い流し、ドラグを緩めて乾燥させるメンテナンスを徹底してください。
シマノの「スフェロスSW」やダイワの「BG SW」といったエントリーモデルでも、基本的な防水処理は施されています。価格とメンテナンスの手間を天秤にかけ、自分に合ったモデルを選びましょう。
おすすめのジギングリール:スピニングモデル
ここからは、ジギングに適したスピニングリールを価格帯別に紹介します。シマノとダイワを中心に、実績のあるモデルをピックアップしました。
エントリークラス(実売価格2万円以下)
シマノ スフェロスSW 6000HG / 8000HG
ジギング入門に最適なコストパフォーマンスモデルです。XシールドとXプロテクトによる防水機構を搭載しており、価格を超えた耐久性を持っています。6000HGはPE3号を200m、8000HGはPE4号を200m巻けるため、近海から外洋まで幅広く対応します。最大ドラグ力は6000番で10kg、8000番で13kgです。
ダイワ BG SW 6000D-H / 8000-H
フルメタルボディを採用したエントリーモデルです。剛性が高く、大物とのファイトでもボディのたわみを感じにくい設計となっています。マグシールドは非搭載ですが、基本的な防水処理は施されています。6000番はPE3号を300m、8000番はPE4号を300m巻ける深溝スプールを採用しています。
ミドルクラス(実売価格3〜5万円)
シマノ ストラディックSW 6000HG / 8000HG
剛性と軽さを両立したミドルクラスの人気モデルです。HAGANEボディとインフィニティドライブを搭載し、パワフルな巻き上げを実現しています。Xプロテクトによる防水性能も備えており、長期間にわたって快適に使用できます。最大ドラグ力は6000番で12kg、8000番で13kgです。
ダイワ カルディアSW 6000D-H / 8000-H
モノコックボディを採用し、大口径ギアによる滑らかな巻き心地が特徴です。マグシールドによる防水機構を搭載しており、メンテナンス性にも優れています。自重が6000番で375g、8000番で405gと軽量であり、一日中しゃくっても疲れにくい設計です。
ハイエンドクラス(実売価格5万円以上)
シマノ ツインパワーSW 6000HG / 8000HG / 10000HG
オフショアジギングで高い支持を得ているハイエンドモデルです。インフィニティドライブとインフィニティクロスを搭載し、パワーと耐久性を両立しています。10000番は最大ドラグ力25kgを誇り、大型ヒラマサやカンパチとのファイトにも対応します。
ダイワ ソルティガ 6000-H / 8000-H / 10000-H
ダイワの最高峰ソルトウォータースピニングリールです。フルメタルモノコックボディとG1ジュラルミン製タフデジギアを採用し、圧倒的な剛性と巻き心地を実現しています。マグシールドボールベアリングにより、回転性能の持続性も高い水準にあります。
シマノ ステラSW 6000HG / 8000HG / 10000HG
シマノのフラッグシップモデルです。インフィニティドライブ、インフィニティクロス、インフィニティループといった先進技術を搭載し、巻き心地、パワー、耐久性のすべてにおいて最高レベルの性能を誇ります。価格は10万円を超えますが、長く使える一台を求める方には最適な選択です。
おすすめのジギングリール:ベイトモデル
スロージギングや中深海ジギングに適したベイトリールを紹介します。バーチカルジギングを中心に楽しむ方は、ベイトリールの導入を検討してください。
エントリー〜ミドルクラス
シマノ グラップラー 300HG / 301HG
ジギング入門に適したベイトリールです。X-SHIPによる滑らかな巻き上げと、HAGANEボディによる剛性を備えています。PE2号を380m巻ける糸巻き量があり、水深150m程度までの近海ジギングに対応します。301HGは左ハンドルモデルです。
ダイワ キャタリナBJ 200SH / 200SHL
ベイジギング(ベイトタックルを使ったジギング)専用に設計されたモデルです。ATD(オートマチックドラグシステム)により、滑らかなドラグ動作を実現しています。PEライン2号を300m巻ける糸巻き量があり、近海のタチウオジギングやライトジギングに最適です。
ハイエンドクラス
シマノ オシアジガー 2000NRHG / 2001NRHG
オフショアジギングのスタンダードとして長年支持されているモデルです。インフィニティドライブとHAGANEボディを搭載し、過酷な使用環境にも耐える耐久性を持っています。2000番はPE3号を400m、4000番はPE4号を400m巻けます。末尾のNRHGは右ハンドル・ハイギアモデル、NRLHGは左ハンドル・ハイギアモデルを意味します。
ダイワ ソルティガIC 300 / 300L
ICカウンター(水深表示機能)を搭載したハイエンドベイトリールです。フォール中や巻き上げ中の水深をリアルタイムで確認でき、タナ(魚がいる水深)の把握に役立ちます。マグシールドボールベアリングを採用し、防水性能も高い水準にあります。中深海ジギングやスロージギングに最適です。
ジギングリールのメンテナンス方法
ジギングリールは海水を浴びる環境で使用するため、適切なメンテナンスを行わないと性能が低下します。釣行後のケアを習慣化し、リールを長持ちさせましょう。
釣行後の基本メンテナンス
釣行後は、できるだけ早くリールを真水で洗い流します。ドラグを締めた状態で、シャワーの水を30秒〜1分程度かけて塩分を洗い落とします。水圧が強すぎるとリール内部に水が侵入する可能性があるため、弱めの水流で全体をまんべんなく洗ってください。
洗浄後は水気を拭き取り、ドラグを緩めた状態で風通しの良い日陰で乾燥させます。ドラグを締めたまま保管すると、ドラグワッシャーが圧着してドラグ性能が低下する原因となります。
定期的なオーバーホール
年に1〜2回、またはシーズン終了後には、メーカーや専門店でのオーバーホールを依頼することをおすすめします。内部のグリスやオイルの劣化、ベアリングの摩耗などをチェックし、必要に応じて部品交換を行います。
ダイワのマグシールド搭載モデルは、自分でオイルを注入するとマグシールドが機能しなくなる可能性があるため、メーカーでのメンテナンスを推奨します。
まとめ
ジギングリールを選ぶ際は、番手(サイズ)、ギア比、最大ドラグ力、防水性能の4つのポイントを押さえることが重要です。
近海でブリやワラサを狙う場合は6000番クラス、外洋や大型青物狙いでは8000〜10000番クラスを選びます。ギア比は、ジグを素早く動かしたい場合はハイギア、大物とのファイトを楽にしたい場合はローギアが適しています。最大ドラグ力は、ターゲットに応じて10kg以上のモデルを選んでおくと安心です。
スピニングリールとベイトリールは、釣り方によって使い分けます。ドテラ流しやキャスティングにはスピニング、バーチカルジギングやスロージギングにはベイトが適しています。初心者はトラブルの少ないスピニングリールから始めるとよいでしょう。
シマノとダイワを中心に、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広いラインナップがあります。予算と釣りのスタイルに合わせて、自分に合った一台を見つけてください。適切なリールを選べば、ジギングの楽しさが大きく広がります。
FAQ
Q1. オフショアジギングリールはスピニングとベイトどちらがおすすめですか?
初心者にはスピニングリールをおすすめします。ベールを起こすだけでラインをフリーにでき、バックラッシュ(糸絡み)のリスクが少ないため扱いやすいです。ドテラ流しやキャスティングにも対応できる汎用性の高さもメリットです。ベイトリールは、バーチカルジギングやスロージギングに特化したい場合に検討するとよいでしょう。
Q2. オフショアジギングでコスパ最強のリールはどれですか?
実売価格2万円以下のエントリーモデルでは、シマノ「スフェロスSW」やダイワ「BG SW」がコストパフォーマンスに優れています。どちらも基本的な防水機構と剛性を備えており、近海ジギングで十分な性能を発揮します。3〜4万円台では、シマノ「ストラディックSW」やダイワ「カルディアSW」が、性能と価格のバランスが取れたモデルとして人気があります。
Q3. ジギングリールの番手はどれくらいを選べばよいですか?
ターゲットと釣り場によって異なります。近海でブリやワラサを狙う場合は6000番クラス、外洋や大型ヒラマサ・カンパチを狙う場合は8000〜10000番クラスが目安です。ライトジギングやタチウオジギングでは4000〜5000番クラス、ショアジギングでは5000〜6000番クラスが標準的です。
Q4. シマノとダイワのジギングリールはどちらがよいですか?
どちらも世界トップクラスの品質を持ち、性能面で大きな差はありません。シマノは滑らかな巻き心地に定評があり、ダイワはマグシールドによるメンテナンスフリー性能が特徴です。同価格帯のモデルを実際に手に取り、巻き心地やデザインの好みで選ぶとよいでしょう。
Q5. ジギングリールにおすすめのギア比はどれですか?
一般的なオフショアジギングでは、ハイギア(HG)がおすすめです。ジャーク後のラインスラック回収が速く、ジグにキレのあるアクションを与えられます。スロージギングや大型魚とのファイトを重視する場合は、巻き上げトルクに優れたローギア(PG:パワーギア)を検討してください。
Q6. ベイトリールでジギングをする場合の注意点は何ですか?
ベイトリールでは、バックラッシュ(糸絡み)に注意が必要です。ジグをフォールさせる際、スプールの回転がラインの放出スピードを上回るとバックラッシュが発生します。メカニカルブレーキをやや強めに設定し、必要に応じてサミング(親指でスプールを軽く押さえる操作)を行うとトラブルを防げます。
Q7. 中深海ジギングに適したリールはどれですか?
水深150〜300mを狙う中深海ジギングでは、PE2〜3号を400m以上巻けるベイトリールが適しています。シマノ「オシアジガー」やダイワ「ソルティガIC」が定番モデルです。ICカウンター(水深表示機能)を搭載したモデルを選ぶと、タナ合わせが容易になります。巻き上げパワーを重視し、ローギアモデルを選ぶアングラーも多いです。