釣具の現金買取専門店|埼玉県でリールを一番高く売るなら【タックルラウンジ】

アンタレスの歴代モデルを解説!シマノ遠投性能の頂点

シマノ(SHIMANO)のベイトリール(両軸リール)の頂点に君臨する「アンタレス」。その名は、バスフィッシングの世界において「圧倒的な遠投性能」の代名詞として、多くのアングラー(釣り人)の憧れとなっています。1998年の衝撃的なデビュー以来、アンタレスは常にシマノの持つ最先端技術を搭載し、「飛距離」という一点において他を圧倒する存在であり続けてきました。

しかし、その歴史は複雑です。伝統的な遠心ブレーキ「SVS」を搭載するモデルと、電子制御ブレーキ「DC」を搭載するモデルが、それぞれ独自の進化を遂げてきました。「12アンタレスと16アンタレスDCの違いは?」「19と21は何が違うのか?」「最新の25モデルは?」といった疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、アンタレスの歴代モデルについて、その技術的進化を「SVS(遠心)モデル」と「DCモデル」の二つの系譜に分けて体系的に解説します。

アンタレスとは:シマノ遠投リールの最高峰

アンタレスは、シマノのベイトリールラインナップにおいて、フラッグシップ(最上位機種)に位置づけられています。軽量性・操作性の「メタニウム」、剛性・巻き心地の「カルカッタコンクエスト」に対し、アンタレスは一貫して「遠投性能」を最大の使命として開発されてきました。

そのために、スプール(釣り糸を巻く部分)の低慣性化技術や、それを制御するブレーキシステム(SVSまたはDC)に、常にシマノの最新かつ最高の技術が投入されるモデルです。

歴代アンタレスの系譜:「遠心ブレーキ(SVS)」と「DC」の二系統

アンタレスの歴史を理解する上で最も重要なのは、「遠心ブレーキ(SVS)モデル」「DC(デジタルコントロールブレーキ)モデル」という、二つの異なる進化の系譜が存在することです。これらは交互にリリースされ、それぞれが「遠投」という同じ頂を目指してきました。

歴代アンタレス【遠心ブレーキ(SVS)モデル】の進化史

アングラー自らの「サミング」(親指でスプールを制御する技術)で飛距離を追求する、伝統的な遠心ブレーキモデルの系譜です。

1998年 初代アンタレス (98) – 衝撃の遠投性能

「アンタレス」の名を世に知らしめた初代モデルです。高精度なマシンカットボディと、当時の技術の粋を集めたスプール設計により、それまでのベイトリールの常識を覆す圧倒的な飛距離を実現。「飛びのアンタレス」という伝説はここから始まりました。

2012年 12アンタレス – 新世代SVSと巻き心地の革新

初代から14年を経て登場した2代目SVSモデルです。最大の進化は、外部ダイヤルでブレーキ調整が可能な**「SVSインフィニティ」の搭載です。さらに、歯(は)を精密化した「マイクロモジュールギア」**を初搭載し、シルキーな巻き心地を実現。スプールもG FREEスプール34mm径を採用し、キャストフィール(投げ心地)が飛躍的に向上しました。

2019年 19アンタレス – MGLスプールIIIによる低慣性の極致

3代目SVSモデルは、「低慣性」を極限まで追求しました。シリーズ初となる34mm径ナロースプール**「MGLスプールIII(マグナムライトスプール3)」**を搭載。スプール自体の慣性モーメント(回転し始めの抵抗)を大幅に低減し、軽い力でも瞬時にスプールが立ち上がる、異次元のキャストフィールを獲得しました。

2025年 25アンタレス – 最新技術の集大成

(※ユーザー様の入力データに基づき、2025年発表の最新SVSモデルとして解説します。) 「25アンタレス」は、2025年10月現在のSVS搭載フラッグシップモデルです。19アンタレスで完成されたMGLスプールIIIとSVSインフィニティを基盤としつつ、ボディの剛性バランスや内部ギアの支持構造をさらに見直し、巻き上げトルクと静粛性を極限まで高めているのが特徴です。SVSモデルの現行最高峰となります。

歴代アンタレス【DC(デジタルコントロールブレーキ)モデル】の進化史

電子制御ブレーキ「DC」を搭載し、「トラブルレスな遠投性能」を追求したもう一つの系譜です。

2006年 06アンタレスDC/DC7 – 「4×8DC」ブレーキ初搭載

初代アンタレスのボディをベースに、革新的な電子制御ブレーキ「4×8DC」を初めて搭載したモデルです。キャスト中のスプールの回転数を1/1000秒単位でマイコンが検知し、自動で最適なブレーキ力をかけ続けます。これにより、逆風下でもバックラッシュ(ライントラブル)を恐れずにフルキャストできる、魔法のようなリールとして評価を確立しました。

2016年 16アンタレスDC – MGLスプールとDCの融合

10年の時を経てフルモデルチェンジした2代目DCモデルです。最大の進化は**「MGLスプール(初代)」**の搭載です。低慣性なスプールの採用により、06モデルでは投げにくかった軽量ルアーへの対応力が飛躍的に向上。ブレーキモードもルアーの種類(F/N/P)にPEモードを加えた4モードに集約され、より実戦的に進化しました。

2021年 21アンタレスDC – MGLスプールIIIと最新DC

現行(2025年10月現在)のDC搭載フラッグシップモデルです。19アンタレスと同じ、超低慣性「MGLスプールIII」を搭載。ブレーキシステムもスプールの進化に合わせて最適化された最新の「4×8DC」となり、キャストの後半でもブレーキが自動で弱まり、「もうひと伸び」する圧倒的な飛距離を実現しました。

アンタレスの年式見分け方(外観での判別)

中古品を選ぶ際や、手持ちのモデルを確認する際に役立つ、簡単な年式の見分け方を解説します。

  • 初代 (98):
    • 外観: 全体が鏡面シルバー(クロームメッキ)。スプールもシルバー。
  • 06アンタレスDC:
    • 外観: ボディは鏡面シルバーだが、ブレーキダイヤル(4×8DC)が側面に付いている。スプールはブロンズ系。
  • 12アンタレス:
    • 外観: 鏡面シルバーだが、ボディ形状がややコンパクト化。スプールはシャンパンゴールド。
  • 16アンタレスDC:
    • 外観: ボディがブラック(ダーククローム)。ブレーキダイヤル(4×8DC)が付いている。スプールはダーク系。
  • 19アンタレス:
    • 外観: 鏡面シルバーだが、12よりもさらにロープロファイル(薄型)化。スプールはブラック。
  • 21アンタレスDC:
    • 外観: ガンメタリック系のダークカラー。ブレーキダイヤル(4×8DC)が付いている。スプールはブラック。
  • 25アンタレス:
    • 外観: 19モデルを踏襲した鏡面シルバーだが、よりエッジの効いたデザイン。

中古で狙うべき歴代アンタレスと選び方

アンタレスはどのモデルも高性能ですが、ご自身の「何を重視するか」で狙い目のモデルが変わります。

1. 最新のトラブルレスな遠投性能:21アンタレスDC

現行のDCモデルです。MGLスプールIIIと最新DCの組み合わせは、向かい風でもトラブルを最小限に抑えつつ、最大の飛距離を叩き出します。「ブレーキ設定をリールに任せて、釣りに集中したい」アングラーに最適です。

2. SVSの極致とキャストフィール:19アンタレス / 25アンタレス

SVS(遠心)モデルの頂点です。MGLスプールIIIがもたらす「キャストの抜けの良さ」はDCモデル以上とも評価されます。「自分の指(サミング)で飛距離を制御したい」「軽量ルアーも扱いたい」というテクニカルなアングラーにお勧めです。

3. コスパ最強の優等生:16アンタレスDC

MGLスプール(初代)と4×8DCを搭載し、性能バランスが非常に高いモデルです。21モデルの登場により中古相場も安定しており、「DCの圧倒的なトラブルレス性能」を最もコストパフォーマンス良く体感したい方にとって、最良の選択肢の一つです。

4. シルキーな巻き心地:12アンタレス

「マイクロモジュールギア」を初めて搭載したモデルであり、そのシルキーな巻き心地は現行機と比較しても遜色ありません。「SVSインフィニティ」によるブレーキ調整も容易で、中古価格もこなれています。「巻き心地」と「SVS」を重視するなら狙い目です。

5. 伝説のフィーリング:初代 (98) アンタレス

発売から25年以上が経過していますが、その圧倒的な存在感と、「ズドン」と飛んでいく独特のキャストフィールを愛するファンが多いモデルです。性能面では最新モデルに劣りますが、「伝説のアンタレス」を所有する喜びは格別です。

不要になった歴代アンタレスの売却について

アンタレスシリーズは、シマノの最高峰モデルであり、中古市場での「資産価値」が非常に高いリールです。初代モデルであっても、その希少性からコレクター需要があり、高値で取引されます。

特に12、16、19といった近代モデルは、新モデルへの買い替え需要に伴い、中古市場でも活発に取引されています。

もし新しいアンタレスへの買い替えや、釣具の整理でご不要になった歴代アンタレスをお持ちの場合、その価値を正確に査定できる釣具買取専門店タックルラウンジにご相談ください。

釣具買取専門店タックルラウンジでは、アンタレスのSVS、DC、各年式の専門知識を持ったスタッフが、お客様の大切なリールの価値を正確に見極めます。

まとめ

シマノ「アンタレス」の歴史は、「SVS(遠心)モデル」と「DCモデル」が、互いに技術を高め合いながら「遠投」の頂点を目指してきた歴史です。

  • SVSモデル (98, 12, 19, 25): アングラーの技量を反映する「マニュアル車」。MGLスプール搭載機(19, 25)は、キャストフィールの軽快さが魅力。
  • DCモデル (06, 16, 21): リールが最適解を導き出す「オートマ車」。逆風下でのトラブルレス性能と、安定した飛距離が最大の魅力。

どちらの系譜も、シマノが誇る最高峰のベイトリールです。この記事が、皆様のアンタレス選び、またはお手持ちのモデルへの理解を深める一助となれば幸いです。

FAQ(よくある質問)

Q1: アンタレスとメタニウムの違いは何ですか?

A1: 「アンタレス」が「遠投性能」に特化した最高峰モデルであるのに対し、「メタニウム」は「軽量性・操作性・汎用性」を追求したコア(中核)モデルです。アンタレスは重量級ルアーの遠投が得意ですが、メタニウムは中量級ルアーを中心に、撃つ・巻くを軽快にこなすのが得意です。

Q2: アンタレスのSVSとDC、初心者にはどちらがおすすめですか?

A2: 初心者の方、あるいはバックラッシュ(ライントラブル)を絶対に避けたい方には、圧倒的に「DCモデル(21DCまたは16DC)」をお勧めします。リールが自動でブレーキをかけてくれるため、難しいブレーキ設定なしで安定した飛距離を得られます。

Q3: 初代アンタレスは今でも実戦で使えますか?

A3: はい、使用可能です。その剛性や基本性能は高く、今でも愛用者がいます。ただし、自重が重い点、MGLスプール機と比べて軽量ルアーのキャストが難しい点、ブレーキ調整が内部ダイヤルのみ(SVS)である点など、現代のリールと比べると快適性では劣る部分もあります。

Q4: 25アンタレス(最新SVS)と21アンタレスDC(最新DC)は、どう使い分ければ良いですか?

A4: 「25アンタレス(SVS)」は、ルアーのウエイトや風の状況に応じて、アングラーが自らスプールの回転を制御し、飛距離を最大限に引き出したい場合に適しています。「21アンタレスDC」は、向かい風や空気抵抗の大きいルアーなど、トラブルが起きやすい状況下で、リールにブレーキを任せて安定した飛距離を稼ぎたい場合に適しています。

Q5: 19アンタレスと21アンタレスDCの最大の違いは何ですか?

A5: どちらも超低慣性「MGLスプールIII」を搭載していますが、最大の違いは「ブレーキシステム」です。19は「SVSインフィニティ(遠心)」、21は「4×8DC(電子制御)」です。キャストの抜けの良さや軽快感は19、トラブルレス性能と安定した飛距離は21が優れているといえます。

簡単LINE査定