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バス釣りロッドの選び方!硬さ・長さと種類の全知識

バスフィッシング(バス釣り)は、使用するルアーや釣り場の状況に合わせてタックル(道具)を変えていく戦略的な釣りです。その中心となる「ロッド(釣り竿)」選びは、釣果を左右する最も重要な要素の一つですが、初心者にとっては非常に難解な部分でもあります。

釣具店には、「L(ライト)」「M(ミディアム)」「6.10ft」といった謎の記号が並び、「スピニング」と「ベイト」という2種類のロッドが存在します。これらを理解しないまま選んでしまうと、「ルアーが投げられない」「投げられても操作ができない」といった事態に陥ります。

この記事では、バス釣りロッドの選び方について、最も基本となる「種類(スピニング/ベイト)」「硬さ(パワー)」「長さ(レングス)」という3つの要素を体系的に、かつ明瞭に解説します。

バスロッドの選び方:3つの基本要素

バスロッドを選ぶ際に確認すべき要素は、無数にあるように見えて、突き詰めると以下の3つに集約されます。

  1. 種類(スピニング / ベイト): 使用するリールの種類で決まります。軽いルアーを扱うか、重いルアーを扱うかの分岐点です。
  2. 硬さ(パワー): 「L(ライト)」や「M(ミディアム)」で表記され、使用するルアーの重さ(ウエイト)や、釣りのスタイル(繊細さ/パワー)に直結します。
  3. 長さ(レングス): 「ft(フィート)」で表記され、飛距離と操作性(キャストの正確さ)に影響します。

これら3つの要素をご自身の「やりたい釣り」や「主なフィールド」に合わせて組み合わせることが、ロッド選びの全てです。

種類:スピニングロッドとベイトロッドの違い

ロッドは、組み合わせるリールの種類によって「スピニングロッド」と「ベイトロッド」の2種類に明確に分かれます。両者に互換性はありません。

スピニングロッドの特徴

スピニングリール(ロッドの下側に取り付けるリール)専用のロッドです。

  • メリット: 構造上、軽いルアーや仕掛けを投げやすく、ライントラブル(バックラッシュなど)が非常に少ないのが特徴です。
  • デメリット: 太いライン(釣り糸)の扱いや、非常に重いルアーを投げるのは苦手です。
  • 主な用途: 「フィネス」と呼ばれる繊細な釣り(軽いオモリとワームを使う釣り)や、小型のハードルアー(ミノーやシャッドなど)を遠投する釣りに適しています。初心者の方が「最初の一本」として選ぶのに最適です。

ベイトロッドの特徴

ベイトリール(ロッドの上側に取り付けるリール)専用のロッドです。

  • メリット: 巻き上げる力が強く(パワフル)、太いラインを使用できます。また、アングラー(釣り人)の技術次第で、狙った場所に正確にルアーを投げ込む(キャストアキュラシー)ことができます。
  • デメリット: キャスト(投げる動作)に練習が必要です。スプールの回転制御を誤ると、「バックラッシュ」(※ラインがリール内部で絡まる致命的なトラブル)が発生します。
  • 主な用途: 中量級〜重量級のルアー(スピナーベイト、クランクベイト、ラバージグ、ビッグベイトなど)や、障害物の多い場所(カバー)からバスを強引に引きずり出すパワーフィッシングに適しています。

硬さ(パワー):適合ルアーウエイトの指標

ロッドの「硬さ」は、一般的に「パワー」とも呼ばれ、そのロッドがどれだけの負荷(ルアーの重さや魚の引き)に耐えられるかを示す指標です。

硬さの表記(L、M、H)

硬さはアルファベットで表記され、柔らかい順に以下のようになります。 UL (ウルトラライト) < L (ライト) < ML (ミディアムライト) < M (ミディアム) < MH (ミディアムヘビー) < H (ヘビー) < XH (エクストラヘビー)

この硬さは、そのロッドが快適に扱える**「適合ルアーウエイト(重さ)」**と密接に関連しています。

スピニングロッドの主な硬さと用途

スピニングロッドは、軽いルアーを扱うため、柔らかい番手が中心となります。

  • L (ライト): 3g〜7g程度の非常に軽いルアー(ワームのダウンショットリグやネコリグなど)を扱う、フィネス(繊細な)釣りの中心となる硬さです。
  • ML (ミディアムライト): 5g〜15g程度まで幅広く対応できる、スピニングロッドの万能(バーサタイル)番手です。ワームの釣りから、小型のハードルアーまでこなせます。

ベイトロッドの主な硬さと用途

ベイトロッドは、重めのルアーを扱うため、硬い番手が中心となります。

  • M (ミディアム): 7g〜21g程度に対応できる、ベイトロッドの万能(バーサタイル)番手です。「巻物(まきもの)」と呼ばれるハードルアー(クランクベイト、スピナーベイトなど)全般に適しています。
  • MH (ミディアムヘビー): 10g〜30g程度に対応します。ラバージグやテキサスリグを障害物に撃ち込む(撃ち物)釣りや、少し重めのルアーに適した、パワー系のスタンダードです。
  • H (ヘビー) 以上: ビッグベイトやフロッグ(カエル型ルアー)、分厚いカバー(水草の塊など)を撃ち抜くための、非常にパワーの強いロッドです。

長さ(レングス):飛距離と操作性の指標

ロッドの「長さ」は、キャストの「飛距離」と「操作性」に影響します。

長さの表記 (ft / フィート)

ロッドの長さは「ft(フィート)」と「inch(インチ)」で表記されます。

  • 表記例: 「6’10″」または「610」
  • 意味: 6フィート10インチ(1フィート = 約30.48cm / 1インチ = 約2.54cm)
  • 換算: 6フィート10インチ ≒ 約208cm

H3-2: 長さ別の特徴と使い分け

  • 6フィート4インチ(約193cm)以下のショートロッド
    • 特徴: 非常に操作性が高く、ルアーを狙った場所に正確に投げる(アキュラシーキャスト)のが得意です。
    • 適した状況: ボート釣りでの近距離戦、小規模な野池、オーバーハング(木々の下)など、スペースが限られた場所。
  • 6フィート10インチ(約208cm)前後のミドルロッド
    • 特徴: バスロッドの標準(基準)となる長さです。飛距離と操作性のバランスが最も優れています。
    • 適した状況: ボート、陸っぱり(おかっぱり=岸からの釣り)を問わず、あらゆる状況に対応できる万能な長さです。
  • 7フィート(約213cm)以上のロングロッド
    • 特徴: 「てこの原理」で遠投性能が非常に高いです。また、ロッドの長さを活かしてルアーを大きく動かしたり、障害物をかわしたりするのも得意です。
    • 適した状況: 遠投が必須の広大な湖、川、陸っぱり。

初心者向け「最初の一本」の選び方

ロッドの基本(種類・硬さ・長さ)を踏まえ、初心者が「最初の一本」として選ぶべき、最も汎用性が高いロッドのスペックを解説します。

推奨スペック:「スピニング、ML、6’10″」

結論として、初心者が最初に買うべき一本は、以下のスペックです。

  • 種類: スピニングロッド
  • 硬さ: ML (ミディアムライト)
  • 長さ: 6フィート10インチ (6’10”) 前後

なぜこのスペックなのか?

この組み合わせが、バス釣りで最も多用される軽量〜中量級のルアー(ワーム、小型ハードルアー)を、ライントラブル(バックラッシュ)の心配なく、幅広く扱えるためです。「この一本があれば、まずバス釣りが成立する」という、最も汎用性の高い「王道」のスペックです。

2本目(またはベイト入門)のスペック

もし、最初からベイトロッドに挑戦したい場合、または2本目として「巻物」や「撃ち物」用のロッドを買い足す場合は、以下のスペックが「ベイトの王道」となります。

  • 種類: ベイトロッド
  • 硬さ: M (ミディアム)
  • 長さ: 6フィート10インチ (6’10”) 前後

コストパフォーマンスに優れた人気モデル

ロッド選びに迷った際は、シマノやダイワといった大手メーカーから発売されている、コストパフォーマンスに優れた中核モデルを選ぶのが確実です。これらのモデルは、上位機種(例:ワールドシャウラ)の技術を継承しつつ、価格が抑えられています。

  • シマノ: 「ZODIAS(ゾディアス)」シリーズ、入門用「BASS ONE XT(バスワンXT)」シリーズ
  • ダイワ: 「BLAZON(ブレイゾン)」シリーズ、入門用「BASS X(バスエックス)」シリーズ

ロッドの「テーパー」とは

ロッド選びに慣れてきたら、「テーパー(調子)」も意識すると、より専門的なロッド選びが可能になります。テーパーとは、「ロッドがどの位置から曲がるか」を示す指標です。

  • ファストテーパー (Fast): ロッドの先端(ティップ)部分だけが曲がります。感度が高く、ルアーを細かく操作する「撃ち物」(ワーム、ラバージグ)に適しています。
  • レギュラーテーパー (Regular): ロッドの真ん中あたりから、しなやかに曲がります。キャストがしやすく、魚の引きに合わせてロッドが追従するため、バラシ(魚が針から外れること)を防ぎます。「巻物」(クランクベイト、スピナーベイト)に適しています。

不要になったバスロッドの処分と買取

ロッドを買い替える際、古いロッドの処分に困る場合があります。ロッドは「粗大ゴミ」として処分費用がかかるのが一般的です。

しかし、シマノの「ゾディアス」や「ワールドシャウラ」、ダイワの「ブレイゾン」といった人気モデルは、中古市場でも非常に高い需要があります。たとえ折れてしまったロッドでも、AGSガイドなど高価な部品(パーツ)が搭載されていれば、「部品取り」として買取価格が付くケースもあります。

不要になったバスロッドの処分(売却)をご検討の際は、釣具買取専門店タックルラウンジにご相談ください。専門知識豊富なスタッフが、その価値を正確に査定します。

まとめ

バス釣りロッドの選び方は、一見複雑ですが、基本となる「種類」「硬さ」「長さ」の3要素を理解すれば、ご自身に最適な一本が必ず見つかります。

  • 種類: 初心者はトラブルレスな「スピニング」。パワーと正確性を求めるなら「ベイト」。
  • 硬さ (パワー): 使うルアーの重さに合わせる。スピニングは「ML」、ベイトは「M」が万能。
  • 長さ (レングス): 飛距離と操作性のバランス。「6フィート10インチ」が全ての基準。

まずは、「スピニングロッドのMLパワー、6’10″」という万能な一本を基準に、ご自身のスタイルに合わせて、2本目、3本目と、硬さや長さを特化させていくのが、バスフィッシング上達への最短ルートです。

FAQ(よくある質問)

Q1: ロッドの「M(ミディアム)」と「ML(ミディアムライト)」は、どれくらい違いますか?

A1: 「硬さ(パワー)」が一段階違います。ML(ミディアムライト)はL(ライト)とM(ミディアム)の中間で、主にスピニングロッドに使われ、5g〜15g程度のルアーを快適に扱えます。M(ミディアム)はベイトロッドの基準となる硬さで、7g〜21g程度のルアー(巻物全般)を扱うのに適しています。

Q2: ロッドの長さ「6.10ft」は「6フィート1インチ」のことですか?

A2: いいえ、これは「6フィート10インチ」を意味します。「6.10」や「610」といった表記は、釣具業界の慣例で「6フィート10インチ(約208cm)」を指します。「6フィート1インチ」は「6’1″」と表記されます。

Q3: 陸っぱり(岸釣り)メインの場合、ロッドの長さはどれが良いですか?

A3: 飛距離が重要になるため、長めのロッドが有利です。基準となる「6フィート10インチ」から、さらに遠投を重視するなら「7フィート」以上のロングロッドを選択することをお勧めします。

Q4: 初心者ですが、ベイトロッドから始めても良いですか?

A4: 可能です。ただし、「バックラッシュ」というライントラブルの克服が必須です。シマノの「DCブレーキ」や、ダイワの「SVスプール」など、トラブルを軽減する機構を搭載したリールと、M(ミディアム)パワーのロッドを組み合わせることをお勧めします。

Q5: 「バスワンXT」や「ゾディアス」は初心者におすすめですか?

A5: はい、どちらも非常にお勧めです。「バスワンXT」(シマノ)や「バスエックス」(ダイワ)は、1万円前後で基本性能がしっかりした入門に最適なモデルです。「ゾディアス」(シマノ)や「ブレイゾン」(ダイワ)は、1〜2万円台で上位機種の技術を搭載した、中級者まで長く使えるコストパフォーマンス最強のモデルです。

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