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電動リールならシマノとダイワ、どっちを選ぶ?

船釣りにおける電動リール選びは、シマノ(SHIMANO)とダイワ(DAIWA/グローブライド)という二大巨頭の選択に集約されます。どちらのメーカーも日本の釣具技術の粋を集めた高性能なモデルをラインナップしており、「フォースマスター」シリーズや「シーボーグ」シリーズなど、アングラー(釣り人)を魅了する製品が並びます。

しかし、両メーカーのリールは、似ているようで「モーター」の設計思想や「操作性」において根本的な違いがあります。この違いを理解しないまま選んでしまうと、ご自身のフィッシングスタイルに合わない可能性もあります。

この記事では、シマノとダイワの電動リールについて、その中核をなすテクノロジー、操作性、そして得意とする釣りのジャンル(タイラバ、ジギング、深海釣りなど)を客観的に比較・解説します。どちらのメーカーがご自身の釣りに最適か、その判断材料を提供します。

「シマノ」と「ダイワ」のリールの大きな違い

電動リール選びでシマノとダイワを比較する際、最も重要な結論は両メーカーの設計思想は根本的に異なる」という点です。どちらかが一方的に優れているわけではなく、アングラーが何を優先するかによって最適解が変わります。

その最大の違いは「モーター」「操作レバー」の設計思想に集約されます。

  • シマノ(フォースマスター、ビーストマスター):
    • 特徴: 高効率・高耐久な「ブラシレスモーター」(MUTEKI MOTOR+ / GIGA-MAX MOTOR)を主軸としています。
    • 優位点: 発熱が少なく、高い回転効率を維持できます。一定の速度で巻き続ける「持久力」と、精密な速度制御に優れています。
  • ダイワ(シーボーグ、レオブリッツ):
    • 特徴: 高トルク(瞬発的なパワー)を重視した「ブラシモーター」(MAGMAXモーター)を主軸としています。
    • 優位点: 低速からでも瞬時に最大パワーを引き出せる「瞬発力」に優れます。また、操作系統の「JOGパワーレバー」による直感的な操作性が最大の特徴です。

操作性の比較:「JOGレバー」のダイワ vs 「タッチドライブ」のシマノ

電動リールを操作する上で、アングラーが最も触れる部分=「操作レバー(またはダイヤル)」の使い心地は、メーカー選択を左右する最大の要因です。

ダイワ:「JOGパワーレバー」による直感的な操作性

ダイワの電動リールの多くは、本体中央に「JOGパワーレバー」を搭載しています。これはバイクのスロットルのように親指一本で「巻き上げ」と「クラッチのON/OFF」を直感的に行える画期的なシステムです。

ロッド(竿)を握った手の親指だけで全ての操作が完結するため、片手を完全にフリーにできます。この「片手で完結する操作性」は、ジギングのように竿を操作しながら巻き上げを調整する釣りや、初心者にとって、非常に大きなメリットとなります。

シマノ:「タッチドライブ」と「楽楽モード」による精密制御

シマノは、中小型モデル(フォースマスター600/1000/2000など)に「タッチドライブ」というボタン式の変速システムを採用しています。これは、設定した速度(中間速)まで、ボタンを押す強弱で巻き上げ速度を0〜MAXまでシームレスに調整できる機能です。

さらに、「楽楽モード」(船の揺れなどによるラインテンションの変動に応じて、巻き上げ速度を自動補正する機能)と組み合わせることで、特にタイラバなどで求められる「精密な等速巻き」をリールが自動で行ってくれます。 ※大型機種では、ダイワと同様のパワーレバータイプもラインナップされています。

核心技術の比較:モーターとドラグ

操作性の次に重要なのが、心臓部であるモーターと、魚の引きに対応するドラグ性能です。

モーター性能(巻き上げ力・速度)

前述の通り、両社のモーター特性は異なります。

  • ダイワ(MAGMAX=ブラシモーター): 「トルク(瞬発力)」を重視しています。海底から重いオモリや大型魚を引き剥がす際の、低速から中速域でのパワーに優れます。
  • シマノ(MUTEKI MOTOR+=ブラシレスモーター): 「効率(持久力)」を重視しています。ブラシがないため摩耗する部品が少なく、耐久性に優れます。また、高負荷時でも発熱しにくく、安定した巻き上げ速度を維持するのが得意です。

一般的に「パワーのダイワ、スピードと耐久性のシマノ」と表現されることがありますが、これは両社のフラッグシップ(ダイワ「シーボーグ」vsシマノ「ビーストマスター」)においても、この設計思想の違いが反映されています。

ドラグ性能

ドラグ性能(魚の引きに応じてラインを送り出す機能)については、両社ともに最高水準の技術を搭載しており、甲乙つけがたいのが現状です。

  • シマノ: 滑らかさと耐久性を重視した「カーボンクロスワッシャ」を採用。
  • ダイワ: 魚の引きに合わせて滑らかに作動し続ける「ATD(オートマチックドラグシステム)」を採用。

ドラグ性能を理由にどちらかのメーカーを選ぶ、というケースは少なく、どちらを選んでも満足できる性能を備えています。

釣り方・用途別おすすめ:「シマノ」と「ダイワ」どっち?

ご自身の主な釣りのスタイルによって、どちらのメーカーが適しているかの傾向が分かれます。

タイラバ(等速巻きが重要な釣り)

  • 推奨傾向:シマノ(フォースマスター600など)
  • 理由: タイラバは「一定の速度で巻き続けること」が釣果を左右する最も重要な要素です。シマノの「楽楽モード」や「タッチドライブ」による精密な速度制御と、ブラシレスモーターによる安定した巻き上げ速度の維持性能が、この釣りに非常に高い適性を示します。

ジギング(瞬時の操作とパワーが重要な釣り)

  • 推奨傾向:ダイワ(シーボーグ200J/300Jなど)
  • 理由: 電動ジギングは、リールでアクションをつけたり、ヒットした瞬間に素早く巻き上げたりする必要があります。ダイワの「JOGパワーレバー」による直感的な操作性(片手でジャークと巻き上げが可能)と、MAGMAXモーターの高トルク(瞬発力)が大きなアドバンテージとなります。

深海釣り・大物釣り(パワーと耐久性が重要な釣り)

  • 推奨傾向:両社ともに強力なモデルあり(好みによる)
  • 理由: この領域では、両社のフラッグシップモデルが競い合っています。
    • ダイワ(シーボーグ 800/1200, マリンパワー): MAGMAXモーターの圧倒的なトルク(巻き上げ力)で、重いオモリや大型魚を海底から引き剥がすパワーを重視するアングラーに選ばれます。
    • シマノ(ビーストマスター 3000以上): GIGA-MAX MOTOR(ブラシレス)の熱に強く、高耐久・高速巻き上げ性能を活かし、深海からの回収速度や長時間のファイトでの信頼性を重視するアングラーに選ばれます。

コストパフォーマンスと初心者へのおすすめ

フラッグシップモデルは高性能ですが非常に高価です。コストパフォーマンスに優れるエントリー〜ミドルクラスにも、両社の思想は反映されています。

  • シマノ:プレイズ (Plays) 「フォースマスター」の弟分にあたるシリーズです。「タッチドライブ」や「楽楽モード」など、シマノのコアな操作系統を継承しつつ価格を抑えたモデル(例:プレイズ600)もラインナップされています。
  • ダイワ:レオブリッツ (Leobritz) 「シーボーグ」の弟分にあたるシリーズです。一部モデルには「JOGパワーレバー」が搭載されており、ダイワの直感的な操作性を低価格で体感できるコストパフォーマンスの高いラインナップです。

初心者にはどっちがおすすめ?

電動リールを初めて購入する初心者の方にとっては、**「操作が直感的で分かりやすいこと」が重要です。その点において、ダイワの「JOGパワーレバー」**は、多くの初心者から「分かりやすい」「片手で楽」と高い評価を得ています。

中古市場での価値と買い替え

シマノ、ダイワの電動リールは、中古市場でも非常に人気が高く、リセールバリュー(再販価値)が高い製品です。特に「フォースマスター」や「シーボーグ」といった主力モデルは、数年使用しても高い価格で取引されます。

新しいモデルへの買い替えを検討する際、現在お持ちの電動リールを売却することで、次の購入資金に充当することが可能です。

電動リールの買い替えや売却をご検討の際は、釣具買取専門店タックルラウンジにご相談ください。フォースマスター、シーボーグなど、各モデルの専門知識を持つスタッフが適正に査定いたします。

まとめ

シマノとダイワの電動リール選びは、ご自身の釣りのスタイルと、リールに何を求めるかを明確にすることで決まります。

  • シマノ(フォースマスター、ビーストマスター)を選ぶべき人:
    • ブラシレスモーターの高耐久性・効率性を重視する。
    • タイラバなど「精密な等速巻き」をリールに任せたい(楽楽モード)。
    • 「タッチドライブ」による速度の微調整を好む。
  • ダイワ(シーボーグ、レオブリッツ)を選ぶべき人:
    • 「JOGパワーレバー」による直感的な片手操作を最優先する。
    • ジギングなど、瞬発的なパワー(トルク)を重視する。
    • 初心者で、難しい操作を覚えるより直感的に使いたい。

どちらのメーカーも、アングラーのニーズに応える素晴らしいリールを開発しています。ご自身の釣りに最適な一台を見つけてください。

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FAQ(よくある質問)

Q1: 電動リールの初心者です。結局、どちらのメーカーがおすすめですか?

A1: 操作の直感的な分かりやすさを重視するなら、ダイワの「JOGパワーレバー」搭載モデル(シーボーグまたはレオブリッツ)をお勧めします。片手の親指一本でクラッチ操作と巻き上げ速度の調整が完結するため、釣りに集中しやすいという利点があります。

Q2: タイラバ用に電動リールを買うなら、シマノ一択ですか?

A2: シマノの「楽楽モード」(等速巻き制御)が非常に高性能なため、タイラバ専用機としてシマノを選ぶアングラーは非常に多いです。ただし、ダイワにも「電動等速巻き」機能は搭載されており、JOGレバーの操作性を好んでダイワを選ぶ方もいます。

Q3: ジギング(電動ジギング)には、なぜダイワが人気なのですか?

A3: JOGパワーレバーによる、竿を握ったままの片手操作が、ジグのアクション(シャクリ)と巻き上げの連動をスムーズに行えるためです。また、MAGMAXモーターの高トルク(瞬発力)が、ジグを機敏に動かしたり、魚に主導権を与えずに巻き上げたりする動作に適していると評価されています。

Q4: シマノとダイワで、電動リールのバッテリーは共通で使えますか?

A4: 両社とも14.8Vの電源を推奨しており、ダイワの「スーパーリチウムバッテリー」や、シマノの「電力丸」、あるいは互換性のある社外品バッテリー(BMOジャパン製など)を相互に使用すること自体は可能です。ただし、メーカーはそれぞれ自社純正バッテリーの使用を推奨しており、純正品以外を使用した際のトラブルは保証対象外となるため注意が必要です。

Q5: フォースマスターとシーボーグ、同じ番手ならどちらがパワフル(巻き上げ力が強い)ですか?

A5: 一概に比較するのは困難ですが、傾向として、ダイワ(MAGMAXモーター)は瞬発的なパワー(トルク)に優れ、シマノ(MUTEKI MOTOR+)は持続的なパワーと高負荷時の安定性(熱耐性・効率)に優れると評価されています。

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