JOURNAL
エリアトラウトと水温の関係は?ルアーの合わせ方や水温計の使い方も解説

冬の朝、管理釣り場に着いてスプーンを投げ続けても、まったく反応がない。前回と同じルアー、同じ巻き方なのに、なぜか今日は釣れない。そんな日、正直どうしたらいいかわからなくなりますよね。
その原因のひとつとして考えたいのが、水温です。トラウトは水温によって動きや居場所が変わるため、同じ釣り方でも日によって結果が大きく変わることがあります。
この記事では、水温とエリアトラウトの釣果の関係から、水温の測り方、水温が低い日・高い日それぞれの攻略法までを紹介します。読み終えるころには、釣り場に着いたらまず水温を確かめ、その日の攻め方を組み立てられるようになりますよ。
この記事は約10分で読めますこの記事でわかること
- 水温が低すぎても高すぎても、魚の反応は鈍りやすい
- 低水温の日は、ボトム付近をゆっくり攻めるのが基本
- 高水温の日は、朝夕・深場・流れ込み・日陰を狙おう
エリアトラウトの釣果は水温で変わる?

トラウトは水温で活性や居場所が変わるため、水温は釣果を左右する大きなヒントになります。
ただし、水温だけですべてが決まるわけではありません。ここでは、水温が魚にどう影響するのかと、あわせて考えたいポイントを見ていきます。
トラウトは水温によって活性が変化する
トラウトのような魚は、周りの水温に合わせて体温が変わる変温動物です。そのため、水温が変わると、エサを追う動きや泳ぐ層(レンジ)も変わりやすいのが特徴です。
水温が低すぎると魚の動きが鈍くなりやすい
群馬県水産試験場によると、ニジマスが活動できる水温の下限は5℃くらいとされています(出典:群馬県「ニジマス」)。釣りの現場でも、水温が一桁台まで下がると魚の動きが鈍くなりやすく、ルアーへの反応も控えめになる傾向があるといわれています。水面近くより水温が安定しやすい深場に集まり、ボトム(底)付近でじっとしているケースもよく見られます。
水温が高すぎても活性が落ちやすい
一方、水温が高すぎても魚の元気はなくなっていきます。管理釣り場では、18℃を超えるあたりから魚が追う距離が短くなるケースがあります。20℃を超える環境では、魚への負担も増していくといわれています。
また、水には温度が高いほど酸素が溶けにくくなる性質があります(出典:気象庁「溶存酸素量」)。そのため、水温が上がりすぎると、魚にとって過ごしにくい環境になりやすいと考えられています。
水温と魚の状態の目安をまとめると、次のようになります。
| 水温の目安 | 魚の状態 | 狙い方の方向性 |
|---|---|---|
| 5℃前後まで | 動きがかなり鈍い | ボトム付近をゆっくり |
| 5〜10℃前後 | 追いが弱く、深場に寄りやすい | 深めのレンジをスローに |
| 10〜18℃前後 | 攻略しやすいとされる水温帯 | レンジを探りながら幅広く |
| 18℃超 | 追う距離が短くなることがある | 水温の低い場所・時間帯を選ぶ |
| 20℃超 | 魚への負担が増す | 無理をせず、条件のよい場所を探す |
ニジマスを釣るうえでは、10〜18℃前後がひとつの攻略の目安とされています。ただし、魚の成長段階や系統によって適した範囲には幅があります。イワナのように低い水温に強い魚もいるため、数字はあくまで目安として使いましょう。
水温だけで釣れる・釣れないが決まるわけではない
水温は大切なヒントですが、水温だけで釣果が決まるわけではありません。同じ水温でも、天気や風、放流のタイミング、釣り人の多さによって魚の反応は大きく変わります。
たとえば、水温が低い日でも、放流直後は魚の活性が高く、表層で反応することがあります。反対に、水温がちょうどよい日でも、人が多くて魚がスレていれば、なかなか口を使ってくれません。
また、水温そのものの高さだけでなく、水温の変化にも注目しましょう。冷え込みや冷たい雨で前日より急に水温が下がった日は、同じ水温でも魚の反応が鈍くなることがあります。
水温は「その日の攻め方を決める出発点」と考え、実際の魚の反応を見ながら調整していくのがおすすめです。
エリアトラウトの水温はどうやって測る?

水温は、釣り場の発信を確認する、水温計で測る、スタッフに聞く、の3つの方法で把握できます。
いちばん手軽なのは、釣り場の公式サイトやSNSを確認する方法です。当日の水温を発信している管理釣り場も多いので、出かける前にチェックしておくと、ルアー選びの準備がしやすくなりますよ。
自分で測りたい場合は、携帯用の水温計を持っていくと便利です。水温計は水に入れてすぐ読むのではなく、数値が落ち着くまで少し待ってから確認しましょう。また、水温は測る場所や深さによって変わります。足元の浅い場所と、少し沖の深い場所では数値が違うこともあります。どこで測ったのかもあわせてメモしておくと、次回以降の参考になります。
水温計がないときは、受付でスタッフに聞いてみるのもおすすめです。その日の水温だけでなく、「今日は底のほうで釣れている」など、役立つ情報を教えてもらえることもありますよ。
水温が低い日のエリアトラウト攻略法

水温が低い日は、魚がいるレンジまでルアーを届け、ゆっくり見せることが釣果への近道です。
低水温の日は、魚の動きが鈍く、口を使う時間も限られがちです。次のポイントを意識して、魚に合わせた攻め方をしてみましょう。
ボトム付近を狙う
前述のとおり、水温が低い日は、魚が深いレンジやボトム付近に集まっているケースがよくあります。表層や中層で反応がなければ、ボトム付近まで沈めて探ってみるのがおすすめです。
スプーンを使う場合は、着水後にカウントダウンで沈め、ボトムに着いた秒数を確認しておきましょう。そこから少し手前の秒数で巻き始めれば、ボトムぎりぎりのレンジを通しやすくなります。
ただし、根掛かりしやすい場所もあるので、釣り場のボトムの状態を見ながら調整してくださいね。
ルアーをゆっくり見せる
低水温で魚の追いが弱いときは、巻き速度を落として、ルアーをゆっくり見せるのが基本です。速く巻くと、動きの鈍い魚が追いつけず、見切られてしまいやすくなります。
普段より巻く速度をワンテンポ遅くしてみたり、軽めのスプーンに替えてゆっくりでもレンジを保てるようにしたりと、工夫してみましょう。
「アタリはあるのに乗らない」と感じるときも、スピードを落とすと魚がしっかりルアーをくわえてくれることがあります。
それでも反応がないときは、あえて速い動きを一瞬だけ入れ、反射的に口を使わせる方法もあります。ゆっくり見せる釣り方を基本に、反応を見ながら試してみてくださいね。
日が昇って水温が上がる時間帯を狙う
冬場は、冷え込んだ朝一より、日が昇って気温や水温が上がってくると、動きがよくなる魚もいるといわれています。朝一で釣れなくても、焦らずに時間帯の変化を待つことも大切です。
特に晴れた日は、日差しによって表層の水温がじわじわ上がり、魚の動きがよくなることもあります。水温計を持っているなら、朝と昼で水温を比べてみると、魚の動きの変化がわかりやすくなりますよ。
朝一の釣り方については、こちらの記事でも紹介しています。
関連記事:朝一に行くと釣れるって本当?
ボトム系ルアーやクランクも使い分ける
低水温の日は、スプーンだけでなく、ボトム系ルアーやクランク(クランクベイト)も使い分けると攻め方の幅が広がります。
ボトム系ルアーは、ボトム付近でじっとしている魚に、ゆっくりアピールしやすいのが特徴です。ただし、釣り場によっては使えるルアーが決まっている場合もあるので、事前にルールを確認しておきましょう。
クランクは、一定のレンジをゆっくり巻きやすいのが特徴です。リップをボトムに当てながら巻く「ボトムノック」で、ボトム付近の魚を狙うこともできます。クランクの使い方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:エリアトラウトのクランク入門|ただ巻き・ボトムノック・デジ巻きを解説
水温が高い日のエリアトラウト攻略法

水温が高い日は、水温が少しでも低い時間帯や場所を探すことが、釣果を伸ばすポイントです。
夏場などの高水温期は、魚にとっても過ごしにくい時期です。魚が少しでも快適に過ごせる場所・時間を意識して狙ってみましょう。
朝夕の水温が低い時間帯を狙う
夏場は、日中より朝夕のほうが狙いやすいケースがあります。日中は日差しで水温が上がりやすく、魚の動きも鈍くなりがちです。
朝は日差しで水温が上がり始める前の時間帯で、トラウトの反応がよくなりやすいとされています。夕方も日差しが弱まり、魚の反応が戻ってくることがあります。
真夏の日中に釣りをするなら、無理をせず休憩を挟みながら、朝夕の時合いに集中するのもひとつの方法ですよ。
水深のある場所を狙う
水温が18℃を超えてくるような日は、魚が水温の安定しやすい深いレンジへ移るケースがあります。表層は日差しの影響を受けやすいため、夏場は表層より深場を意識して探ってみましょう。
スプーンなら、カウントダウンの秒数を普段より長めにとって、中層から深めのレンジを重点的に探るのがおすすめです。軽いスプーンは沈むまでに時間がかかるため、普段より重めのスプーンや、釣り場のルールで使えるならシンキングミノーを使うと、深いレンジへもスムーズにルアーを届けやすくなります。水深のある場所がわかっている釣り場なら、その周辺を狙うのもよいでしょう。
流れ込みや水車周辺を狙う
高水温の日は、流れ込み(インレット)や水車の周辺も要チェックです。前述のとおり、水温が高い日は水に溶ける酸素が少なくなりがちです。その点、水が動いている場所は酸素が水中に取り込まれやすく、魚が集まりやすいといわれています。流れ込みから新しい水が入ってくる場所は水温がやや低いこともあり、夏場の狙い目になりやすいですよ。
ただし、人気の場所なので混雑しやすいのが難点です。周りの釣り人との間隔には気をつけましょう。
日陰になっている場所を探す
直射日光が当たり続ける場所は、表層の水温が上がりやすく、魚が離れてしまうことがあります。一方、木や建物の陰になっている場所は、水温が上がりにくく、魚が身を寄せていることがあります。
釣り場を見渡して、日陰になっているエリアがあれば、優先的に探ってみましょう。時間帯によって日陰の位置は変わるので、日の動きもあわせてチェックしてみてくださいね。
水温をヒントにその日の釣りを組み立てよう
水温を知ることで、魚がいるレンジや狙うべき時間帯・場所を絞り込みやすくなります。
- 水温が低すぎても高すぎても、魚の活性は落ちやすい
- 低水温の日は、ボトム付近をゆっくり攻め、水温が上がる時間帯を待つ
- 高水温の日は、朝夕・深場・流れ込み・日陰など、水温が低めの場所と時間を狙う
水温は、その日の釣りを組み立てるための心強いヒントです。次の釣行では、まず釣り場の水温を確認するところから始めて、魚の反応に合わせて攻め方を調整してみてくださいね。

中古釣具専門店タックルラウンジのスタッフで構成された編集チームです。
日々の査定で触れる実機の情報をもとに、タックル選びに役立つ記事をお届けします。